大学院紹介
【獨協医科大学大学院医学研究科内科系医工学講座のご案内】
l 沿革:獨協医科大学大学院医学研究科 内科系医工学講座(以下、当講座)は、2016年に安隆則教授(現・獨協医科大学日光医療センター統括管理者)により開設されました。これまでに9名が学位(医学博士)を取得しており、現在は6名の大学院生が在籍しています。
l 「医工学講座」について:“医学と人間工学とリハビリテーションの融合による幅広い研究を行うことができる場にしたい”という思いが込められています。当講座では、臨床と研究の両立を志す人材の育成に力を注いでおり、医師に限定することなく、理学療法士をはじめとする医療専門職の方々にも、大学院での学びと医学博士号取得の機会を広く提供しており、それぞれの専門性を活かした形で医学研究に参画できる環境を整えています。
l 研究テーマ:当講座では、「生体内の微小循環の制御機構と、その破綻によって生じる心疾患・腎疾患・血管疾患の病態生理の解明を、主要な研究テーマとしています。特に、リハビリテーションにおける運動療法がこれらの疾患に有効である背景に、「微小循環の改善」がどのように関与しているのかを明らかにすることに重点を置いています。さらに2025年度からは、分子生物学的手法を積極的に導入し、「心・腎・血管疾患の発症における、オートファジーやフェロトーシスといった細胞制御機構の異常の関与を解明する研究」も開始しています。これらの研究を通じて、心筋症、大型血管炎、心不全などの心血管難病に対する新たな治療法の開発に貢献することを目指しています。
l 研究活動を行っている場所:本拠地は獨協医科大学日光医療センターにありますが、獨協医科大学病院やその他の関連施設と密接に連携しながら、基礎研究と臨床研究の両面から医学の発展に取り組んでいます。
l 当講座における研究資金の現状:研究資金の獲得にも積極的に取り組んでいます。2025年度の実績は以下の通りです:
<文部科学省科学研究費補助金:研究代表者分のみ記載>
・基盤研究(B):2件
・基盤研究(C):5件
・若手研究:1件
・奨励研究:2件
当講座の活動にご関心をお持ちの方(大学院進学をご希望の方、共同研究をご検討中の方など)は、どうぞお気軽にお問い合わせください。